「センの風とムラサキの陽」
金曜の夜に見に行った舞台の感想。
劇団 バッコスの祭 第8回公演
センの風とムラサキの陽
@池袋小劇場
研究室の後輩が所属している劇団なので、
見に行きました。
劇場の入り口の横に、
地下鉄トレインパブ
という怪しげだけど、そそられる(?)
店の入り口があって、間違えてそっちに入りそうでした。え?
チラシを見る限り、(後輩には悪いけど)
つまんなそう・・
なイメージでしたが、
舞台は面白かったです。
あれだけのものが作れるのに、なぜあのチラシ?
もったいないなぁー
って気になりました。
1945年の原爆投下前の広島を舞台に、
そこで戦争劇をやっている劇団と軍の科学者
のお話です。
括舌とか、噛むのとか、舞台裏の物音とか、
には、かなり問題がありましたが、
中後半が少し間延びしたけど、話の緩急もついていたし、
低い天井なのに、きれいな殺陣をやっていて、
よかったです。
これも横長の舞台でしたが、
立ち位置が固定しがちだったのが、残念。
横長でも、縦を使ってほしかったです。
戦争を知らない、安保闘争も知らない、僕らの世代
が作った戦争物にしては、
うまくまとまっていて、よくできた話だ、
と思います。
最近、よくやっているテレビの戦争物よりも、
戦争を知らない世代の戦争観
戦争や、その中での、日本人、人間に対する考察の筋
がきれいにでていて、また、
その内容も陳腐ではなかったので、楽しめました。
一番驚いたのは、
原爆が落ちて、轟音が鳴るシーン。
轟音で椅子が揺れました!
すごい演出だぁ!
と思っていたら、
となりの人の貧乏ゆすりの揺れでした。
でも、ビックリしました。
二度と同じ過ちは繰り返さない!
日本人は繰り返してきたけど、もう繰り返さない。
敵は、戦争が終わった後の未来だ!
みたいな感じだった気がします。
あぁ、陳腐にまとめちゃったよ・・・・
実際は、もっと奥深いですよ!
でも、次の話をする上で、まとめちゃいました・・・・
で、僕としては、
今の日本はもう既に同じ過ちを繰り返している
という観点を、入れてほしかったな、と思います。
入っていたのかもしれないけど、
もっと強くいれてほしかったです。
アメリカに守ってもらわなきゃ仕方ないけど、
自衛のために、アメリカの軍事産業を助け、
茶番の戦争には協力するくせに、
アフリカの内紛には手を出さない。
そして、民意はただ騙され、流され、協力するだけ。
すでに、侵略戦争の一端を担っている、
でも、それすら自覚がない、今の日本。
この舞台を見ながら、
こんなことを感じました。
たとえ、こういう観点がはいってなくても、
こんなことを感じさせてくれただけでも、
見た価値はあった
と思います。
いろいろ課題は多そうな劇団ですが、
だからこそ、今後の成長に期待したいと思います。
3連続観劇は昨日で終わり!
来週末は、唐ゼミさんにおじゃましようと思います。
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コメント
劇団バッコスの祭の森山です。
ご感想とトラックバック、ありがとうございます。
ご指摘の通り、色々と反省点もありますが、
また次に向けて頑張ろうと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
投稿: もりやま | 2006年9月29日 (金) 08時54分
こちらこそ、よろしくです。
きっとまた見に行きます。
うちの舞台も、まぁ、来年ですが、よろしくお願いします!
投稿: 小山 | 2006年10月 2日 (月) 17時14分