虚構の劇団「監視カメラが忘れたアリア」
昨日、見に行きました!
虚構の劇団 旗揚げ準備公演
「監視カメラが忘れたアリア」
鴻上さんが、若い役者をオーディションで集めた新しい劇団です。
個人的には、やはり、劇団の芝居が好きです。
だいたい決まった役者と同じ演出の芝居。
作品としての楽しみと共に、劇団としての成長も楽しめる!
ただ、ある程度、実績を残した演出家さんは、
きっとある程度、自分の型ができてしまって、
それで、プロデュース型の芝居にして、
芝居の幅を広げているのかなぁー
って思ってます。
だから、今回、
鴻上さんが若い役者と劇団!
と聞いて、嬉しくなりました。
一度、実績を残し、型ができた演出家が、
若い役者と組むことで、どれだけ劇的に変化するか!
そんな大きな期待と共に見に行ったのであります。
見に行った感想としては、
鴻上作品としては面白かったですが、
思ったより「爆発的な」ものがなく、
結構、残念でもありました。
照明とか、舞台とか、
鴻上さんっぽくなくてキレイでよかったのですが、
役者を加えた舞台の絵の美しさは、なんだか、いまいち。
そして、全体的には、往々にして、鴻上の型!
まぁ、当たり前なんですし、それは面白いし、好きなんですが、
そこそこうまい若い役者を固定メンバーにして、
劇団として芝居をうつ続けるのなら、
もっと劇的な変化がほしいなぁー
と願っています。
そして、勝手に期待しています。
心のどこかで、
これじゃ、若手じゃなくて、
普通にうまい役者さん使った芝居でいいんじゃないの?
って気持ちが浮かんでしまっていました。
お話として、監視カメラの話です。
この間、「SPA!」の特集でもあって、
予備知識アリで見れたので、よかったです。
不安に付け込んだ、監視、管理、支配。
今は問題が表になっていないだけで、
一部が歪んだときに、大変な事故になるし、
社会が歪んだときは、大変な弊害になる。
そんなこと思ってしまいますわ。
うんうん。さすがに、鴻上さん。
話はおもしろい!
冒頭の携帯からの入りはしびれました。
ありゃ、すげぇー
ただ、鴻上作品にしては、前半の勢いが弱かった気もしますが、
後半は、やはり、もう、逃れられない!って感じで、
ステキ!
劇の中に、「天使は瞳・・・」のシーンもあって!
鴻上作品の中じゃあれが一番すきなんですが、
鴻上さんも好きなんだなーあの作品!
と思いつつ、
僕も、自分でここまで愛せる一つの作品を作りたいなぁー
とか思ったり・・・
役者さんは、鴻上布陣ってバランスの感じで面白かったです。
ステキな役者さんもたくさんいましたが、
あんたもっとそこがんばりなよ!
って思う役者さんもいたり・・・
そこがこの劇団の見所の一つなのかもしれませんが・・・・
ただ、ダンスは、全員うまくて、びっくりしました。
ステキな役者さんは、
小野川晶って女の子!
最近、赤い服を着た女性ってのがマイブームなんですが、
彼女が赤い服を着ていたから、ほめているわけじゃありません。
始めの方は、
動き堅いんじゃないの?
って思ってみてましたが、
徐々に、彼女の作る劇空間に引きずりこまれていきました。
他にも、うまい方はいましたが、
彼女ほど、空間を出してている役者はいなかった!
あと、渡辺芳博って人。
筧さんみたいな感じで、かつ、
語られない言葉の痛みをうまく表現していて、
とりこになっちゃう役者さんでした。
まだまだ、旗揚げ準備公演です。
五月に旗揚げ公演があるみたいなので、
期待しています。
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