タイムスリップ物は難しい!
昨年、お世話になった劇場、サンモールスタジオの
オーナーである佐山泰三さんが作・演出なさってる芝居
「深沢ハイツ203
~ニュートンの林檎~」
を見に行きました。
お話として、タイムスリップのお話。
今まで見てきたタイムスリップの映画や芝居に比べ、
かなりうまく練られたお芝居でしたが、
毎度のごとく、
タイムスリップの辻褄合わせは難しいなぁー
と思いました。
しかし、今回は、
タイムスリップ物を見るときの自分の見方にも
問題があることに気がつかされる!
いつも僕は、「主人公の時間軸の一過性」で、
物語を見てしまいます。
つまり、
主人公が未来に初めて行ったときの出来事(未来1)です。
その後、主人公が過去に戻った時には、
違うパラレルワールドが出来て、
そのパラレルワールドにおける未来(未来2)が存在します。
僕は、どうも、未来1で解釈する傾向があるのですが、
最近見た作品は、だいたい未来2を描いています。
そこらへんで、辻褄合わせで、僕の中にズレが生じます。
今回の場合も、一緒に見に行った人と話し、
未来2での話しだ!
と気づかされ(気づくのが遅いのですが・・・・)、
おぉ、それなら、辻褄合うじゃないか!
と納得したのですが、
よくよく考えたら、問題がちらりほらり。
未来1のその後からいって、
描かれた未来2は存在しえるの?
ん?する?やっぱ、無理?
と頭の中で迷走が始まり、今にいたります。
タイムスリップ物は、人によっても、
認識の仕方や、解釈の仕方が異なるので、
そこで、辻褄のズレが生じてしまうのは仕方ないのですが、
こうして、見終わった後に、色々考えることができる話は好き。
「タイムスリップのパラドクスを頭の中で迷走」が狙いなのか、
僕の思考が足りないだけなのか?
分かりませんが、
ここまで見終わった後に、悩んだのも久しぶり!
自分もそうですが、
こういう作風は好きです!
色々書きましたが、
この作品、60分で、色々詰まってるあたりがすごい!
難しい話しの中に、きっちりと笑いも入っているし。
僕の芝居はどうしても長くなりがちなので、
そこのあたりかなり参考になりました。
金曜の夜、仕事で大失敗して、
それを引きずって、そのまま3連休に突入ですが、
仕事のことを忘れられて、いい芝居でした。
週明けのNY市場上がらないかなぁー
と願いつつ、
もう少し、タイムスリップネタに浸ります。
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