「王妃の紋章 Curse of the golden flower」
「HERO」「LOVERS」と
観る前は、やたらと期待させるくせに、
観ると、やたらとつまらない!
そんな最悪の記憶しかない
チャン=イーモウ監督作品。
それでも、僕は観にいきました。
「王妃の紋章」
(原題:滿城盡帶黃金甲,
英題:Curse of the Golden Flower)
中国史上最も栄華を極めた唐王朝後の時代
贅の限りを尽した豪華絢爛な宮廷で、栄華の頂点に君臨する王家の一族。
絶対の権力を握る王、気品あふれる王妃、
真面目で心優しい皇太子、父に武力を見込まれた第二王子、
そしてまだあどけなさの残る第三王子――。
そんな中で、なぜか王が王妃に薬と言って弱い毒を飲ませて、
じんわりと殺しにかかる。それに気がついた王妃は、
殺されてなるものか!と、息子やなにやらに、
あっちらこっちら働きかける。
息子たちは息子たちで、
侍女とちちくりあったり、王位継承確保!
と色々がんばっちゃってる!
って話です。
感想!
おもしろかった。
少なくとも、
「HERO」「LOVERS」より、
5倍以上はおもしろい!
(これがどれくらいのおもしろさなのかはさておき・・・)
観た後に発した言葉は、
ちゃんと作れるじゃん!チャン=イーモウ!
上に挙げた作品同様に、映像のきれいさは健在です。
ANNA SUI と提携してるの?と勘違いしそうになるほど、
アナスイっぽい王宮の装飾がきれいでうっとり!
Eカップ以上限定でかき集めたらしい侍女の大群にもまた
唸るものがあります(笑)
登場じてくる女性陣は胸だけでなくかわいいし、きれいだし、
男性陣もなかなかいい男そろい。
戦闘シーンの迫力もいうことなし!
観てて飽きさせないつくりになっております。
だが、これは、上にあげた2作も同じだ。
あの2作、それなのに、話がつまんなすぎて、
それらを台無しにしてしまっていた!
今回は、お話もおもしろい!
あらすじ的には単純で、よくある話で、
はってある伏線もそんなに意外ってわけでもなく、
やっぱよくある伏線なんだけど、
意外な所で、意外な人が、意外な活躍を見せたり、
そんなのもあって、
どっかずらしてくるかい?
おいおい、結局のところどうなるんだい!
って、後の展開が気になって、
どんどん話にめりこんでいくわけであります。
決して、Eカップにのめりこんだわけじゃありません。
ただ、せっかく迫力だそうとしてるのに、
映画館の音量が小さかったり
(だれが決めてるのか知りませんが、109シネマズよ・・・)
見た目のきれいさにこだわってるくせに、
映像にノイズが入ってたりして、(中国よ、頑張れ)
そこらへん微妙でしたが、
とはいえ、
「HERO」「LOVERS」の記憶で、
敬遠されている方がいましたら、
ぜひ、観にいってあげてください。
ここからちょいとネタばれです。
とりあえず、
一番驚いたのは、
なんといっても、
皇太子の生母の手刀!
まず、生母が強いのに驚き、
へなちょこ皇太子が生母に勝ったのも驚く。
生母の娘の侍女も、侍女なのに、なぜかけっこう強いし、
悪役だと思っていた生母のだんなの薬おじさんが、
普通に兵士たちよりも頑張って生きのびていて、
しかも、最後かっこいいし!
この一家には驚きの嵐だったのですが、
やはり、一番の驚きは母の手刀!
最後、なぜ、手刀を出す必要があったのか?
母の怒りを表すため?
そんなに強いなら、王も手刀でやっちゃえばよかったじゃん!
と思わず、ツッコミをいれたくなるほど、
いいシーンでした(笑)
あと、最後!
次男は、刀をとって、王を切ると思ったのに、
自分切っちゃうんですね。
死を覚悟したなら、王に向かってもよかった
と思うのですが。
さらに、最後の薬は、あれは、なに?
もはや、トリカブトでもなくなった?
溶けた後が菊の紋章になったのはきれいだけど、
なんで、溶けるの?
もう、王は即死狙いかね?
最後の次男の戦いも、司令官のくせに、
あんなにたくさん兵士が隠れてるの知らなかったの?
もし、知ってたなら、後ろ回る部隊とか作りなよ!
とかツッコミとかできるし、
いろいろ謎とかも多いし、
驚きばっかりだったので、
単純な話でも、
十分に楽しむことができたのでありました。
まぁ、一番のなぞは、
あの侍女は皇太子のどこが好きだったのか?
王位継承できなくても一緒にいたいと思うのはどこ?
って所でしょうか?
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コメント
EじゃなくてDですよ。
投稿: チチ | 2008年5月 6日 (火) 12時05分