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2008年4月30日 (水)

劇団バッコスの祭第11回公演「三風谷村水没前夜」

大学院時代の後輩が照明やってるので観にいきました。

劇団バッコスの祭第11回公演

「三風谷村水没前夜」

 

この劇団さんを観にいくのは3回目。

この劇団観にいくときはなぜかいつも一緒に行く人が違う!

というの習慣になりつつあります。

 

場所は、池袋小劇場

入り口の真横に、「トレインパブ」の入り口があって、

芝居よりそっちが気になってしまう困った劇場です(笑)。

 

もちろん、劇場の入り口に入ります。

 

アイヌの土地は、その昔、戦力により、倭に支配された。

その後、アイヌの宗教も、言葉も、倭のものに取って代わられ、

ついには、その土地までも、ダムのそこに沈んでしまう。

そんな土地のダム水没前夜。

そこに住んでいた若者たちの様々な思いを、

シュールな会話劇と激しい喧嘩劇で描いておりました。

 

とりあえず、なんだかチベット思い出す。

そして、戦力で占領して、宗教も言葉も奪ってって!

日本人の得意技?中国にそうしたのも日本だし、

でも?だからこそ?チベット問題に無関心?

ってなことを思ったりしました。

 

芝居としては、「シュールさ」が最高。

この劇団に、そんなに「笑い」のイメージはなかったのですが、

元々、くだらないシュールなネタに弱いせいもあって、

ど真ん中にはまって、笑いまくっていました。

 

いやぁ、すばらしい!

おかげで、すぐに空間に入り込めました。

 

ただ、ちょいとマイナスの方向で他の役者と差がありすぎる

二人の役者の存在が、なんとも空間を作り損ねていた感じもある。

 

それに山場が二つあって、

一個目の後のまったりが長くて、

集中が切れてしまったのも残念。

 

とはいえ、

いつも主役はってるイケメンのお兄さんの新たな演技の一面も見れたし、

前回、ちょいと脇っぽかった子が、中央でガツンといい演技してたり、

それにシュールさ

劇団としての成長のようなものを感じることができて、

むしろ、そっちの方が楽しめたのかもしれません。

 

小劇場演劇の場合、こういう楽しみ方があるから、

また、ステキな感じです。

 

それに、普通に好みの雨宮という役者さんが、

今回もキレイで、さらに、シュールさを担っていらして、

おぉ!これまた、次も観にいこう!という気にさせられます。 

 

結局、そんなところにしか落ち着かないのか!僕は!

と毎回思いますが、それは、仕方のないことだ・・・・・・

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