蜂に腰抜かす。
僕の家、集合住宅の一階に全部屋分まとめて、
郵便受けがあります。
上に上がる階段の手前にあります。
その郵便受けの近くに、
最近、蜂がいることが多い。
僕、蜂嫌いなんです。
なぜかよく襲われる。
小さい頃、公園の滑り台を降りたら、
なぜかそこに蜂の集団がいて、
そこにつっこむ形になって、
家までダッシュした記憶があります。
中学の頃、サッカー部の合宿で、
食堂に蜂がたくさんいて、
目の前の友人の頭に蜂が止まり、
友人は手で頭を払うのですが、
蜂は、飛び立とうにも彼の髪の毛の密林をさまよい、
ついには、
僕の目の前で、
彼の頭を刺した。
映画のように、
アップになり、スローになったその映像は、
いまでも忘れられません。
まだ、あります。蜂の記憶。
大学になり、北海道に旅行にいって、
広い草原があって、走り回っていたら、
なぜか蜂が僕の横をよく通りすぎる。
どんどん数が増えてくる。
これは偶然ではなく、狙われている。
と、車に避難すると、
僕をめがけて飛んできて、
窓ガラスにぶつかる蜂も現れて、
車を発進するも追いかける蜂もいて、
一番怖い記憶です。
そんなわけで、蜂、きらいです。
ゴキブリの次に嫌いです。
致命傷を負わせない分、ゴキの方がいいかもしれません。
で、ここ一週間ほど、郵便受けの近くに蜂が。
どこかに巣でもあるのかなぁー
と思っていたら、発見。
僕の郵便受けの中!
全然気がつかなかった・・・・
一度、自分の郵便受けを開けたときに、
蜂でてきたことがあったのですが、
そのときも、なぜか、巣には気がつきませんでした。
巣といっても、まだ3部屋くらいしかない小さい巣。
とはいえ、2,3センチはある。
1週間くらい?
なんで気がつかない?
発見してから、急いで家に戻る。
手にとったのは、
割り箸 と ゴキジェット!
その中学の合宿では、理科の先生が、
蜂を割り箸で捕まえて遊んでましたが、
僕にそんな芸当はできません。
割り箸は巣をはずすため。
そして、
アースジェットよりゴキジェット。
同じ昆虫だし、効くだろう。
で、再び、郵便受けへ。
そっと開けると、
いた!
蜂が!
巣にくっついてる。
見つめる僕。
しばし、緊迫の時間が流れる。
蜂が飛び立った。
その瞬間、僕はよけようと後ろにのけぞり、
そのまま尻餅をつく。
遠くからみたら、蜂なんて見えないだろうから、
ただの変な奴だ。
いや、蜂ごときで尻餅ついたなんて、
そっちの方が恥ずかしいだろう。
そうだ。僕は恥ずかしい奴だ。
蜂がどっかに行ったのを確認。
巣を壊す所を見られるわけにはいかない。
割り箸で、巣を落とし、
巣があった場所に、ゴキジェットを噴射!
これで、もう近寄らないだろう。
巣だけでよかったね。蜂よ。
と家に着いた僕。
翌日、階段に蜂がいた。
その蜂かどうか分からないが似ている。
行き場所を失ったのか?
はたまた、
巣を壊した犯人を捜しているのか?
それにしても、いっこうに動かない。
下手に刺激して襲われたくないので、
じっと待つが、用事があるので階段を早く下りたい。
仕方なく。家に戻る。
ゴキジェット。
蜂に噴射。
悶絶の中、死にゆく蜂。
飛びそうになかったので踏み潰せそうな感じでもあったのに、
踏み外したリスクを負えずに、
ゴキジェットに頼る僕。
そんなもんだよ、僕。
でも、これで、平穏な日々を送れそうです。
あなたの近くにも、
いるかもしれませんよ。
蜂。
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