演出家日記(第5回公演の第6回)
僕が代役を務めることになった役は、
実は一人二役です。2つあわせると一番出番が多い。
演出家が役者を兼ねるには、非常に向かない役です。
とはいえ、もはや役者モードが始動した僕をもう誰も止められません。
そこで、2役を分離して、その一役の代役を探したりしてました。
そして、仮代役が見つかりました!
劇団員の佐藤高宏です。
第1回公演の「ウンチク」役のあの佐藤です。
あの公演を見た方は思い出せるんじゃないでしょうか?
そんなインパクトの強い男です。
ただ、彼は来年度からの養成所のオーディションを受けていて、
それが落ちたら、代役に決定!
というなんともいいがたい状況ではあります。
とはいえ、一応仮決定したので、彼も今回稽古から参加。
まずは、もはやうちの芝居の要となっているウォークを徹底的に。
大学時代から一緒にやってる彼なので、
演出の意思疎通にはそんなに難がないはずなので、
そこらへんの基礎固めをまずはしっかりと!
彼がダメな場合は、もう代役は探しません。
負担大きくても僕が二役をやる。
全員ずっと出るデ=ズッパ。
「物」になる人の立ち位置とか場転の動きとか
早めに決めて練習しなきゃいけない!
なので、早く役者の数を決めないと先に進めないのです。
自分への負担と全体の進行のバランスを考えると、
ここらへんが代役探しの潮時になります。
そんな裏事情はさておき、
小山の役者は、恐ろしいほど、難航。
元々自分にあった役でないけど挑戦したいと思ってやってる役なので、
そう簡単にはいきませんが、どうにもこうにもしっくりこない。
よく考えると、役者の自分が先行しすぎて、
演出として自分がこの役を演じる場合のイメージを固めきれていないことが、
一番の問題であることに気がつきました。
普段自分の役は当て書きなので、自然とやってしまっているだけに、
盲点でございました。
次の稽古までに、イメトレを繰り返し、イメージを固めたいです。
なんか難航してそうなことばっかり書きましたが、
ここ数回の稽古に比べて、落ち着いて稽古が進んだ気がします。
さすがに、2回ゴタゴタ稽古が続いて嫌だったので、
ちゃんとそこに注意しましたよ。
もう三月です。見に行く芝居が多い。
いろんな芝居の日程が重なりまくりで、
頭を悩ます日々が続きます。
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