« エムキチビート Fight Alone 2nd story | トップページ | 「が」は大事! »

2010年3月18日 (木)

「ロスト・シンボル」ダン・ブラウン

待ちになった発売。

3月頭に発売されていたけどTOEIC終わるまで我慢。

3日前に買う。

2日で上巻を読み、今日下巻を読んだ。

一気に読まなかったら理解できなかったかもしれない。

と読み終わった後思ったので、このスピードで読んでよかった。

 

十分に面白かったけれど、「ダヴィンチ・コード」には劣る。

それは、前作が、モナリザとか最後の晩餐とかキリスト教とか

自分にとってなじみ深いものだったのに対して、

今回はワシントンの建造物とフリーメイソンが主体なので、

自分の元知識・前提情報が少なかったからだと思う。

キリスト教の知識があまりなくて「ダヴィンチ・コード」を読んでも

そこまでおもしろくないだろうなぁ~

と思っていたけど、

きっと今回の僕はそれに近いのかもしれない。

 

物語の展開的には前作と被る所が多い。

前作は「聖杯」を探す。今回は「古の神秘」を探す。

今回は、ラングトンがやけに懐疑主義を押し続けていたので、

ちょっとイライラした。くどすぎる。

前々作と前作はさくっと答えを見せてすっきりしたけど、

今回は「古の神秘」の性格上?、物語というより、

宗教、もしくは哲学を説かれている気がした。

 

ただ、その考えは、

キリスト教徒だけど、それほど真面目でなく、

生物学をかじったけど、既に離れていて、

超自然的なこともある程度信じている僕にとっては、

受け入れやすく、(完全な拒絶反応がでることはなく)

色々と考えさせられて、面白かった。

 

ただ、生物学をかじった人間として、

他の動物の延長に人間を見てる僕にとって、

徐々に人間至上主義な色合いが濃くなってきたあたりは、

受け入れ難かった。

 

ウンチクを楽しみ、展開を追う楽しさでは前作が上ですが、

自分レベルで(知識の整理とかでなく)色々考えることができるって

面白さは、今回の方が上な気がします。

 

そのせいあって、後半ちょっとダレてたのがもったいなかったです。

ある程度は理解したけど、実感は湧かないような類の話だし、

ちょっと時間たったときに、ふと思い出して、

また色々考えたりするんだろうなぁ~

って思います。

 

軽く読みたい人は挫折しそうな今回ですが、

オススメです。

前作読んでなくても、理系研究者、医者の方、

読んでみると視野は広がると思います。

|

« エムキチビート Fight Alone 2nd story | トップページ | 「が」は大事! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« エムキチビート Fight Alone 2nd story | トップページ | 「が」は大事! »