「ロスト・シンボル」ダン・ブラウン
待ちになった発売。
3月頭に発売されていたけどTOEIC終わるまで我慢。
3日前に買う。
2日で上巻を読み、今日下巻を読んだ。
一気に読まなかったら理解できなかったかもしれない。
と読み終わった後思ったので、このスピードで読んでよかった。
十分に面白かったけれど、「ダヴィンチ・コード」には劣る。
それは、前作が、モナリザとか最後の晩餐とかキリスト教とか
自分にとってなじみ深いものだったのに対して、
今回はワシントンの建造物とフリーメイソンが主体なので、
自分の元知識・前提情報が少なかったからだと思う。
キリスト教の知識があまりなくて「ダヴィンチ・コード」を読んでも
そこまでおもしろくないだろうなぁ~
と思っていたけど、
きっと今回の僕はそれに近いのかもしれない。
物語の展開的には前作と被る所が多い。
前作は「聖杯」を探す。今回は「古の神秘」を探す。
今回は、ラングトンがやけに懐疑主義を押し続けていたので、
ちょっとイライラした。くどすぎる。
前々作と前作はさくっと答えを見せてすっきりしたけど、
今回は「古の神秘」の性格上?、物語というより、
宗教、もしくは哲学を説かれている気がした。
ただ、その考えは、
キリスト教徒だけど、それほど真面目でなく、
生物学をかじったけど、既に離れていて、
超自然的なこともある程度信じている僕にとっては、
受け入れやすく、(完全な拒絶反応がでることはなく)
色々と考えさせられて、面白かった。
ただ、生物学をかじった人間として、
他の動物の延長に人間を見てる僕にとって、
徐々に人間至上主義な色合いが濃くなってきたあたりは、
受け入れ難かった。
ウンチクを楽しみ、展開を追う楽しさでは前作が上ですが、
自分レベルで(知識の整理とかでなく)色々考えることができるって
面白さは、今回の方が上な気がします。
そのせいあって、後半ちょっとダレてたのがもったいなかったです。
ある程度は理解したけど、実感は湧かないような類の話だし、
ちょっと時間たったときに、ふと思い出して、
また色々考えたりするんだろうなぁ~
って思います。
軽く読みたい人は挫折しそうな今回ですが、
オススメです。
前作読んでなくても、理系研究者、医者の方、
読んでみると視野は広がると思います。
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