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2010年10月24日 (日)

リクウズルーム「致富譚」

昨日は、
うちの小田桐嬢
前回出演のやまねこ一座の中村りえが出演してる芝居を
見に行ってきたのでございます。

リクウズルーム
「致富譚」

リクウズルームさんのお芝居は、
前回なのかな?「ロマネスク」以来で二回目です。

ロマネスクと似て、物語がないお芝居!

違うのは、今回は、役者も少なく、小屋も小さいこと。

「マレビト」という雑居ビルの中の骨董品店?みたいな所。

見終わった後、演出の佐々木さんを紹介していただき、

ちょっとお話をしていただけました。

今回のような「物語のないお芝居」を作っている狙いなどを、

手短に説明してもらって、よかったです。

製作側には、
物語以外にも伝えたい・見せたい狙いや観点があるのに、

お客さんは、物語しか見ないことで、伝わらないことが多い。

そういう物語の弊害をなくして、

俳優さんを魅せる。その人の良さを魅せる。

役に縛られていない、物語に縛られていない状態の方が、
その俳優自身を見せやすい。

ましてや、少ない人数で、ずっと舞台上であるならば、
その役者の感性がにじみ出てきやすい。

という感じで受け取ったのだけれども、
彼が言っていることとずれていたらすいません。
きっとズレています。

説明してもらって、狙いは理解できたし、ある程度賛同もしている僕。

でも、同時に、

役とか物語の枠に縛られているからこそ

役者の輝きを膨らませていきやすいんじゃないか?と考えている僕。

何も枠がなくて輝かせるのって、難しい。
その方が、

役者の持っている可能性を広く扱うことができるんだろうけど。

きっとそういうことが狙っているんだろう・・・・・違うかもしれない。

あぁ、また、頭がごちゃごちゃしてきた。

作品の中身は、物語はないけど、

面白いシーンもいくつかあって楽しかったのですが、

それが連続してこなかったのが残念でした。

演出の方が何をおもしろいと思ってやっているのかが、
そのラインのようなものが感じられずにいたので、
どういう風に見れば楽しめるのかを結局見出せずにいて、

だれるところもあったのは事実。

空間としての引き込みがもう少しあれば、もっと楽しめたかな。

狙いはおもしろいし、賛同もしますが、

楽しめるレベルにもっていくのはやっぱ難しいのかな~と思いました。

実際、見た回の観客に、知り合いが多く、

その人らの話を聞くと、酷評な人も多かったので・・・・・・・

とはいえ、

好きな物語で、くいつきで盛り上がっていく面白さには当然負けますが、

つまらない物語よりは、物語のない方がおもしろいとも思うのです。

そんなことをいろいろ思いながら、
自分も機会があれば、こういうのに挑戦してみたい
と思っている今。

うちの役者の小田桐嬢は輝いて見えました。

自分の所とは違う輝きを見せていて嬉しかったです。

自分の所の役者がよそで芝居して、
そういう演技を魅せてくれることは嬉しい限り。

もちろん、

長いこと一緒にやってきてますから、
自分の所でやるのが一番輝くと思っていますよ。

ただ、その中で、新しい局面を引き出そうと頑張ってはいますが、
自分の使い方の枠がある程度決まってきてしまうのも、事実。

そういう意味で、違った局面を魅せれてよかったなと思うし、

自分にも色々気付かされることが多かった。

今回のお芝居は、役の制約が薄い分、役者の良さというか、
小田桐嬢の不思議な空間が際立って映えていたので、
よく見えたのかもしれない。

ひいき目、入っていますが。

まぁ、あとは、真面目にやっていたなぁ~という感想。

うちでも、あのレベルの真面目さが欲しい(笑)

りえちゃんはちょっと固かった感じがしました。
語尾とかを、一人で勝手に気にしてました(笑)

考えてやっている感じが出てしまって、ちょっと残念でした。

作品として、「ロマネスク」よりは好きでした。
役者を魅せるとなると、

こういう小さい場所の方がよいのかもしれない。

久々に色々感じ、考えさせられたので、見れてよかったです。

なんだか、最近は芝居に関して思考停止なことが多かったので。

だもんで、こんなに書いてしまった。
今日は日曜日。
あとはグタグタ過ごします。

まぁ、色々課題もあるんでしょうけど、結構嬉しかったです。

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