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2012年9月 2日 (日)

「終末のフール」伊坂幸太郎

案外読み終わるのに時間がかかってしまった。

面白い! というよりは、
とてもいい話だった。

「終末のフール」伊坂幸太郎

五年前に、
八年後、小惑星が地球に衝突し、
地球は終末を迎える
と発表があり、世界は騒然となったが、
あと三年で、穏やかな一時期を迎えた頃の
仙台のあるマンションに残り住む人々の物語

一人称の小説は元々好きで、
章ごとに、語り手が変わって行く感じ、
徐々に登場人物達が繋がっていく感じが
普通に面白さを感じさせてくれた。

でも、その点よりもこの物語がよかったのは、
自分が死ぬことと向き合った人々の話であること。

一人称の語りが終始穏やかだったからか?
穏やかな時期の話だったからか?
そういうテーマの割に、心穏やかに読み進め

自分の死と向き合うという恐ろしいことを、
心穏やかに向き合うことができる。

少し話がずれますが、
今年の始めから非常に情緒が不安定でした。
それこそ、
自分の死、世界の永遠性に無理矢理向き合わされる心境が度々いきなり訪れて、
怖くなり、どうしようもなくなりの繰り返し。

三十になり、自分の生き方への信念の
転換ができきれてないからか、
ネイビーがそろそろ死にそうなのをいつも覚悟しようしているせいか、

そんな情緒不安が今年始めからいきなり訪れて、
困ってました(笑)

発作?が訪れると
一応、キリスト教徒なので、
神の存在について考え、
神の国の永遠の安らぎとは何かを考えつつ、
そこにすがるしかないのか?
何か違うのか?と悩みつつ、
犬は魂ないからネイビーについて考えさみしくなって…

なかなか人には言えないことで一人悩んでて
でも、信頼できる人には聞いてみたけど、
意外にあっさりしててびっくりしたり。

(まぁ、こんな公に書いていいことなのかも分かりませんが、
書いていい心境になったので、書かせていただきます。)

死ぬことも世の永遠性も世の理で、
結局しょうがないことと分かってるのですが、
自意識過剰なのか、結構発作は訪れて。

ちょうど一番酷い時期に前回の作品を書いていたので、
パクサンチョルの描写の深層には、
そこらへんが色濃く反映されてたりしました。

あまりお客様には伝わってないと思いますが(笑)

長く書きましたが、

こう穏やかにそれらと向き合える本は素敵で
ありがたかったです。

絶望しつつも、前に進む。

芝居終わって、
時間的にも、精神的にも余裕がでてきて、
最近は改善傾向にありましたが、
この本で、ほぼ完治した気がします。

どう生きるか?

真剣に自分と向き合い、
いつもありたい自分を探して、
それに向かって進みたい

結局
今を生きる
ってことだけなんだけど、
また、前に進めそうです。

自分の話ばかりで
全然、本のレビューになってませんが、
いい本でした。

オススメです!


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