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2012年10月14日 (日)

本屋をふらふらしながら、何を読もうか迷っていても、
いい本に出会うのは難しい。

題名が気に入って、手に取って、買ってみて、
面白い本に出会えました。

窪 美澄
「ふがいない僕は空を見た」

コスプレ好きの人妻と不倫している高校生
それらを取り巻く人々の話
です。

がっつり過ぎる説明ですが・・・・

全体的に、一人称で書かれていて、
物語進行っていうよりも、内省描写がメインで、
章別に、その一人称の人物が変わっていく

っていう僕の好物のスタイルの小説です。

同じことを経験をしていても、
見ている人によって、見え方も感じ方も違う。
誰かが嘘ってわけでなく、各々が真実ってところが見えてくるのが好きなんですね。

しかも、この話は、
章ごとに、時間軸がかぶりながらも、徐々に進んでいく。

一人称だけなので、
章の始めは、今までの登場人物とのつながりが一瞬わからなかったり、
今まで見えなかった関係性や事実が見えてきたりして楽しい。

自分が思っている内省と他人から思われている目線の違いや
他人でもそれぞれの感じ方の違いがきれいに表現されていて、

そして、それぞれの人が、
それぞれ、自分の真実を求め、それに向かって懸命に進んでいる様が描かれている。

そのあたりも、この世界に自然に浸かっていける要因かもしれない。

非常に面白い本だったのだけど、
一つ問題があり、性描写が多い。

別にそれはそれでいいんだけど、
読むのが主に、電車とかバスなので、
他人の目線が気になってしまう・・・

電車で隣に座ってる中年男性が読んでて、
すごい真剣に読んでると思ったら、
エロ描写の文章・・・

って、ちょっと嫌だなって思っちゃって・・・

横が若いお姉さんの時とかはあまり読み進められませんでした・・・

が、いい本ですので、おすすめです!

いい本だったので、この著者のほかのも読んでみたかったのですが、
あんまり出てないんですね・・・

せっかく面白い小説家を久々に見つけたのに、ちょっと残念。

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