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2012年10月 4日 (木)

「ウィンターズ・ボーン Winter's Bone」

ワイフが借りてきたから見ました。

「ウィンターズ・ボーン Winter's Bone」

ウィンターさんの骨ではありません。

あらすじ

片田舎に17歳の少女。
母親は精神を病み、
父は投獄され、保釈中に逃亡。
12歳の弟と6歳の妹の世話をする。

お金がなくて、ひもじじい思いをしつつ、
家から追い出されないように、
逃亡した父を探さなければならない。

野蛮な人しかいない片田舎で、少女は一人、
父を探す。

ってなお話です。

ほんとに野蛮な人しかいなくて、怖くなる。
でも、こんな街はいくらでもありそうな気もする。

そんな野蛮な人たちを相手に、
父を探すために、交渉する少女。

その割に口が悪いからドキドキする。

普通の映画なら、ここでイライラして終わりなところだけど、
この主人公は、口が悪いだけ。
きっと環境のせいで、口が悪いだけで、
バカではなく、むしろ、賢い方だから、

暗くて、淡々とした物語展開だけど、
ドキドキしつつ、見進めることができた。

野蛮過ぎて、気が滅入ってくるのだけど、

なんか、人の優しさってなんだろな?

って思ってしまう。

ただ、描かれている優しさは、
人間賛歌的な優しさではなく、

野蛮さと共に持ち合わせてる優しさ

って感じがして、人間臭さを感じて好感が持てた。

この話は、少女の成長物語でない。
苦労はしたけれど、成長とは違うのかなって気がする。

ただ、”生きる”物語。

”どう生きるか?”というよりは、”生きぬく物語”って感じがした。

あんなにギリギリな状況に陥ったことはないけど、
前に進むことに対して、もっと真剣でありたいと思った。
やっぱり、止まってはいけないのだ。

パッと見の面白さはないけど、
目が離せなくなるいい映画でした。

ちょっと気が滅入るけね。

現実っぽく虚構を描くクダラナイ物語よりも、

現実っぽく現実を描いている方が、僕は好きなので、OK。

まぁ、虚構っぽく現実を描いているのが一番好きだけどね。

おすすめです!

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