グッバイ、ネイビー
昨晩の23時半、
ネイビーが亡くなってしまいました。
17歳と2か月でした。
4年半前、実家からネイビーと川崎に移ってから、
家を出るときに、いつも語りかけていた言葉があります。
「ちゃんと帰ってくるから、元気でお留守番しててね」
歳をとり、
前は普通にできていたことがだんだんできなくなりました。
ベットに登れなくなって、
階段を降りれなくなり、登れなくなり、
自分で起き上がれなくなり、
散歩に行けなくなり、
昨年のクリスマスは、ケーキをたべれたけど、
昨年末の前庭疾患が出てから、
歩けなくなりました。
ご飯もトイレも支えながらしか立てなくなり、
夜も鳴くようになりました。
今週に入ってから、夜鳴きがひどくなり、
病院に連れて行ったら、痴呆の関係もあると、
鎮静剤をもらいましたが、
それが負担だったようで、木金と入院。
金曜日の夜に、眼振がまた出てきて、ずっと泣いていましたが、
土曜日の昼に注射を打ってもらい、それからずっと静かでした。
食欲だけはずっとあったネイビーが食べなくなり、
水も飲まなくなりました。
実家の両親を呼び、妹分のチェリーも来てくれて、
生きているうちに、再び会うことができました。
危ないかな?と思っていましたが、
夕方、地下空港さんのお芝居を見に行きました。
ネイビーの体調を悪化を知らせるメールがワイフからきて、
間に合わないかと思いましたが、
ネイビーは待っていてくれました。
神経がやられているのか、
餌や水を入れようにも、
もう口もあけられませんでした。
その夜、ネイビーを上に乗せながら、
横になりました。
この一年くらい、ネイビーの寝つきが悪くて、
僕の上で寝ることが多かったのです。
小さいころは、居心地が悪いのかすぐに降りてしまいましたが、
最近は、老いたせいか、ぐっすりと眠ってました。
前庭疾患の後は、僕の上で眠れなくなったネイビー。
なので、久々に僕の上で寝てくれました。
ネイビーのかすかな呼吸のお腹の動きを感じながら、
横になりました。
エルトンジョンのYour songを聞かせ、
今までのお礼を言いながら。
寝そうになった時に、ネイビーの息が止まったのを感じ、
横にしてみたら、息は止まってるはずなのに、
開かなかったはずの口が何度か開いて・・・
いつ亡くなったのか、本当に亡くなったのかわからなかったのですが、
最後は、息ができなくて、口をあけたのかなと思います。
最後は、痛がらず、苦しむことなく、
ワイフと二人で見送ることができて、
よかったと思います。
毎朝起きるたびに、ネイビーが生きているかを確認したり、
ネイビーが死んでしまった日を想定したり、
ずっと心の中で覚悟はしていたのですが、
やっぱり悲しいのです。
死期が近いのは分かっていました。
痛がらなければ延命はしなくていいと思っていました。
あまり苦しまずに、見送ることができて、よかったのですが、
ネイビーがいなくなってしまうことへの悲しさと不安が大きいのです。
小学4年生の時、初めて犬を飼いました。
ミニチュアシュナウザーでしたが、マンションの関係で、
中1の時、手放さなければなりませんでした。
でも、実際はマンションのせいだけではなかった気がします。
中学で国立に入って、環境が変わって、あまり世話ができていませんでした。
手放さなければならないことにもっと抵抗できたはずなのに、
あっさり受け入れてしまったことを、ずっと後悔していました。
だから、その2年後に、一戸建てに越して、ネイビーを買ってもらったとき、
「この子は死ぬまでちゃんと面倒を見る」
と心に決めたのでした。
17年間、僕なりに最大限の愛をこめて、ネイビーと過ごしました。
僕なりの最大限だったのだけど、彼は幸せだったのだろうか?といつも思っていました。
4人兄弟の末っ子で、さみしがり屋で、
心配性で、根がネガティブな僕が、
ここまで人なみに生きてこられたのは、
本当にネイビーのおかげなんだと思っています。
いつも一緒に寝てくれて、
歩いたらついてきてくれて、横に座り、
外に散歩にいっては、一緒に木が揺れているのを見て、
人に言えない悩みを聞いてくれて、
ネイビーがいて、前への活力がわいてきたんだと思います。
ワイフと一緒に住んだとき、
「犬を飼ったことないから不安」
と言っていたけど、
結局をネイビーをかわいがってくれて、
ここ2年は日中もずっと面倒を見てくれて、
それもうれしかったのです。
結婚式にもでてくれた、指輪を運んでくれた、
本当に大事な、
自分大好きな僕が、もっとも愛した家族がいなくなってしまいました。
死んでしまうのは仕方のないことです。
最近、自分の死の恐怖を感じることが多かったけど
それはネイビーの死が近かったからなんだろうな
と思います。
わかってはいるのだけど、まだ心の整理に時間がかかりそうです。
ネイビーの物を見ると思い出しちゃうから整理したいけど、
整理する力もまだ出てきていません。
キリスト教では、犬には魂がないと言われています。
でも、そんなのは間違えであると信じたいのです。
最近ずっと、ネイビーが亡くなる前にも、
何度もお祈りをしていました。
「ネイビーを神の国にむかいいれてくれるように」
それでも、また会えるのは、僕が死んでから。
でも、それからは、またずっと一緒に入れるのです。
だから、最後に、ネイビーに
「天国でお留守番していてね」
という言葉をかけてお別れしました。
ちゃんと待っててくれるでしょうか?
今後不安ですが、
ネイビーがこの17年間を幸せに過ごしてくれたと信じて、
これからずっとネイビーへの感謝を忘れずに、
頑張っていこうと思います。
17年前、うちにきたのがネイビーでほんとによかった。
ネイビーと過ごせたこの17年は本当に幸せでした。
グッバイ、ネイビー
本当にありがとう。
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