「終戦のエンペラー」
家の鍵を忘れて、ワイフが帰ってくるまで、
どうやって時間をつぶそうかな?
って思っていたら、
いい時間に見たい映画がやっていたので見ました。
「終戦のエンペラー」
マッカーサーの話かと思っていたら、
マッカーサーの下で、
昭和天皇を戦犯として裁判にかけるかどうかを調査した部下のお話でした。
いい映画でした。
そもそも僕は、なぜ、あの時、
昭和天皇が戦争の責任をとるわけでもなく
一億総懺悔になり、天皇が象徴として残ったのか、
不思議でなりませんでした。
軍が暴走したとはいえ、
最高責任者は昭和天皇だったわけで。
この映画の調査の争点もそこで、
非常に興味深く見ることができました。
史実を描いているといっても、
歴史なので、事実の一面しか描いていないのですが、
その一面が率直に丁寧に描かれていて好感を持てたのです。
この史実が事実であるとするのであれば、
今まで思っていた昭和天皇への思いは改めるべきなんだろうなぁ
なんとなく統治のための総懺悔ってことは知っていましたが、
その決定の理由が、少しだけ分かったような気がしました。
他国を占領したことも
他国に占領されていたことも忘れて生きている感じを
ふっと思い知らされた感じもしたし。
いつも思ってたことだけど、
小学校からの歴史の授業で、
卑弥呼ばかり何度も教えるのでなくて、
明治以降の日本の戦争のことをもっと重点的に教えてほしかった
今からでも教えてほしいなぁって思います。
政治的なこともかかわり、一方向的な授業になってしまう恐れもあるけれど、
そんな遠くない過去の出来事に関して、
真剣にディベートなどをする授業がもっとあってもいいのではないか?って。
自分もまだまだ知らないことばかり。
もっと勉強しなきゃいけませんね。
歴史的なこともいろいろ考えさせられつつ、
傷ついた人の心の弱さと強さも誠実に描いている
とてもいい映画でした!
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