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2013年9月15日 (日)

綿矢りさ「大地のゲーム」

綿矢りさの新しい本をようやく読めました。

大地のゲーム

Da


あらすじ

今から数十年後に大地震が起き、
東京は壊滅。
壊滅した中で、避難した大学に残る生徒。
一年後、また、同規模の地震が起こるといわれる中、
生徒たちは大学での生活を生き続ける

って話です。

物語の設定的に、今までの綿矢作品とは違う感じですが、
読み進めていくにつれて、

普段忘れているけれど、確実に心の奥に漂っている

人間の孤独や自分への期待と空虚さ、
他人への依存と共存

とか、
今までの綿矢作品で描かれていたような心の内面が徐々に描かれくる。
恋愛もあるけど、恋愛だけでない生きることに今まで以上に向き合った感じ。

大地震の後ってだけでなく、
一年後、高確率で同規模の大地震が起きる

っていう設定が、

そこのあたりの心の不安や期待をより鮮明に表現させている感じがして、

さすがだなぁって思ったりもする。

今の日常でもありうる、でも、心の奥にしまわれがちな心の闇を
その設定で、浮き上がらせているのだけど、
描いているのは、やはり、今の自分たち

今までのようにサクサク読める感じではないけれど、
後半は、この世界にどっぷり浸かれて、記憶に残るような作品。

綿矢りさが新たな一歩に踏み込んだのかなって感じがした作品でした。

ちょっと重いけれど、おすすめです。

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