「猿の惑星:新世紀(ジェネシス) Dawn of the planet of the Apes」
名作のリメイクなのに、素晴らしいできだった前作。
そのせいでちょっと期待しすぎた感じがありますが、
でも、十分面白かったです。
「猿の惑星:新世紀(ジェネシス) Dawn of the planet of the Apes」
映画館がたくさんあった川崎から狛江にきて、
一番困ることは、映画館が近くにないことです。
来年、二子玉川にIMAXができるらしいのですが、
それまで、新宿のお世話になります。
久々にきましたバルト9!
3Dで見ましたが、特に、3Dでなくてもよかった作品。
むしろ、2Dの方がよかったんじゃないかなって、なんとなく思いました。
前作には劣りますが、見ごたえある作品でした。
「食べる」こと以外にも、ほかの動物の上に成り立っている今の人間の生活。
動物実験から、ペットの殺処分まで。
人間が存続するうえで必要なこともあるんだろうけど、
必ずしも必要ではない犠牲も多くある中を普通に過ごしてしまっている。
そう思うと、いつこういう「仕返し」にあってもしょうがないんだよな
って思いながら見てました。
最後のシーザーのまなざしのアップ。
お前たちを見えている
って意味なのか、
お前たちと変わらないよ
って意味なのか分からなかったけど、
印象に残ったラストでした。
ここからネタばれです。
上に書いたようなことを思うと、
コバを悪者に描きすぎているところが残念でした。
過去の経験から人間の悪い部分の記憶が大きいのもあるけど、
みんなを危険から守ろうとしてやっているわけで、
シーザーと対峙するとき、もう少し、そのコバの葛藤を描いてほしかったな。
「人間の横暴さ、身勝手さ、ずるがしこさ」をコバで表現していたのだろうけど、
人間に対して、「バカ」を演じることで危機を逃れるところなど、
屈辱なのに、それをやってのけているあたり、
その心境をうまい描いていた前半に比べて、
後半はただの悪役になり果てて、味方の命すら見捨てる後半は、
好戦的な人間とマルコム、シーザーとコバという対立軸が際立ち、
分かりやすくは見ることができるけど、
作品全体を安っぽくしてしまったなぁ~って感じです。
最近にしては長めの映画なので、そこに時間をかけてもよかったんじゃないかなって。
シーザーの葛藤をうまく描いていただけに、
そこが残念で仕方ありません。
とはいえ、
ちょっとしたすれ違いが戦争をうみ、
それが始まれば、復讐の応酬になってしまう。
動物を介して写してみたせいなのか、
ただ、それを押して描いていただけなのかわかりませんが、、
いつもよりその人間性のもろさが際立って見えて、面白かったです。
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