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2014年9月25日 (木)

下村敦史「闇に香る嘘」

テレビで紹介されててずっと読みたかった本をようやく読めました。

サスペンスとしても面白く、
勉強にもなり、
かつ、いい話し。

かなりオススメです。

下村敦史「闇に香る嘘」




全盲のおじいさまが、二十年前に中国残留孤児として日本に戻ってきた兄を偽物じゃないかと疑い、色々と話を聞き回る

というお話です。

この全盲というとこが、この作品を面白くしてます。
主人公のおじいさまの一人称で、話が進むので、その主人公が全盲だと、自ずと情報が限られて、サスペンスの要素が増す感じになります。

普通に目が見える人の描写だったら、なんともない出来事が、全盲だからこそ謎になり、そして、その要素をサスペンスに活かしてる辺りが唸ります。

そして、今までほとんど勉強したことなかった中国残留孤児のことに関しても詳しくかかれていて勉強になります。

お互いに愛国を叫ぶよりも、こういうことをもっと色んな視点から学んだいく方が、なんか前向きに進めるんじゃないかって気になりつつ、この話は本編とは無関係…

で、なんだかんだ言って、家族観の話がずっと根底に流れたりします。

最後は、伏線もきちんと全て回収され、かつ、心あたたまる感じで締めくくられます。

ストーリーとサスペンス感と家族観の移り変わりが、違和感なく溶け込みあっていて、抵抗なく心に入ってくる感じで、電車で泣きそうになりました。


ほんとにいい作品ですので、是非とも一度読んでみてください!


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