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2017年9月27日 (水)

沼田まほかる『ユリゴコロ』

読む本なくて、映画の予告が流れた時に、
ワイフが「この原作面白いらしいよ」といったのでよんでみた。

沼田まほかる『ユリゴコロ』

面白い!傑作!面白すぎて、一気に読んでしまった。
電車で読もうと買った本なのに、帰って家で最後まで読んでしまうくらいの面白さ。

アゴタ・クリストフの「悪童日記」を思わせる無機質の怖さを備えた
湊かなえの「豆の上に眠る」に似た「本当の家族?」という疑いから真実を探るストーリー

「本当に違う作者なの?」ってほど、「豆の上に眠る」に流れが似てて、でも、ファンタジー要素が無機質感に入れ替わってる感じ。

しかも。その無機質感の描写が秀でていて、取り憑かれ、本当に「悪童日記」がまず頭に浮かぶ。

まぁ、「悪童日記」読んだのはだいぶ前なので、
あまり覚えてないけど…
自分にないはずの感覚を書けるのってすごいなぁ〜〜
もしくは、この方にはある感覚なのかもしれないけども、
自分では感じ得ないあの無機質な感覚を、こちらもあるように感じてしまう描写と流れがこの話の魅力だと思う。もちろん、ストーリー的な謎解き部分の「早く知りたい!」感も半端無いのだけど。

そして、『ユリゴコロ』というファンタジっくな造語が、この世界観を形作っている。
作品特有の造語がうまく使われるのが好きな私は、そのおかげもあり、がっつりはまったのかもしれない。

あとは、実は登場人物がめっちゃ少なくて、最後には、綺麗にまとめあげてるのも素敵。

次の公演用に一場物を書いて、登場人物が少ない分の細かい描写に散々苦労した後だけに、さらなる脱帽感(笑)

沼田まほかる、他の作品も読んでみたい!

映画がどうなってるかわからないし、見る予定ないけども、この作品はおすすめです!

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