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2018年3月28日 (水)

阿刀田 高「やさしいダンテ〈神曲〉」

数年前に、ミルトンの「失楽園」を読もうと思った私ですが、20ページほどで挫折した経験があります。

ワイフが見てた「鬼灯の冷徹」のアニメを見てて、気になってきたので、そろそろダンテの「神曲」を読んでみようかと思ったのです。

あわよくば、それをベースに小説でも書こうかと思ったりもしたのですが、「失楽園」の苦い記憶があったので、手始めにこちらを読んでみたのです。


阿刀田 高「やさしいダンテ〈神曲〉」


その名の通り、ダンテの「神曲」をわかりやすい日本語で概要だけを書き、途中で時代背景まで説明してくれる
って本。

この本を読んで概要をつかんだ後に、全文にチャレンジだ!

と意気込んでいたのですが、結果、これも挫折しました。

分かりやすく書いてくれているのですが、途中から似たような話の繰り返しで、
挫折しながらまた読んで、を繰り返していたのもあり、どこまで読んで、どこから読んでないかすらも分からなくなってきて、耐え難くなり、やめました…

ここらへん、歳とって意思が弱くなったのか、融通が利くようになったのかってとこですが…

なんとなく

こんな話だったんだなぁ〜

って大まかすぎる概要だけをつかんだ感じ。

普段、挫折した本はブログに書かないのですが、
何度も再チャレンジして挫折したので、今回は書き留めておきます。



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2018年3月25日 (日)

お蕎麦、お花見、ドッグラン

週初め寒かったから、満開はもう少し先かと思ったけど、金曜日からの暖かさから、もう来るだろう!と、ワイフとフラノのと、お花見がてら深大寺に行ってきました!

深大寺に行ったらまずはお蕎麦!犬も入れる店で、美味しいお蕎麦をいただきました!


さて、花見だ!と神代植物公園に向かいましたが、予想していた通り、植物公園内は犬は入れず…

公園の周りにも花見スポットあるだろう!
と安易に公園をぐるっと回るも…

公園内の遠くに満開の桜がチラ見する中、公園周りにはがっつりな桜がなく…

諦めつつ、そのまま、ドッグランに向かうと、
ドッグランの先の、名もなき公園が桜がわんさか!








満開ではなかったけど、人も少なかったし、十分にお花見堪能できました!
2枚目は、昔、ネイビーが撮った写真と同じ構図!

その後、ドッグランに!
2年前くらいに行った時は臆病満載で、ほとんど歩き回らなかったフラノ。

今回、心配をよそに、とことこと自分から歩き回れましたが…
ほかの犬との交流は5秒くらいで、すぐに離れてしまって、結局は、1人ポツンと、立ってます。
なんか立食パーティーの時の自分が彷彿とされてきて寂しい。
それなのに、自分からこちらには戻って来ることはなく臆病さは克服したけど、なんか不思議な雰囲気の犬になってしまったようです。





次に連れて来るときは、もっと交流できるようになってるのを期待して!

蕎麦も花見もドッグランも楽しめたいい休日でした!

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2018年3月23日 (金)

ドラマ「anone」

広瀬すずが出てるから、と見続けて、後半はがっつりハマってしまいました。

ドラマ「anone」

第1話見忘れて、一度は諦めたけど、huluに入っていたので、リアルタイム放送を追いかけながら見てました。
展開がほんとにゆっくりで、前半は若干諦めかけて、何話はたまっていってしまったけど、最終回はほぼリアルタイムで見るほどに、後半はガツンとハマっていきました。

前半も、すれ違い会話とか広瀬すずはもちろんがっつりと固められた俳優陣の力で、結構魅力溢れる感じではあったのですが、いかんせんゆっくり。

ゆっくりを間をとって、間を大事にした会話って大好きだから、楽しめはするのだけど、展開のゆっくりさは、前半は厳しいものがありますね。

ただ、後半は、物語も動き始めつつの、傷ついた人たちが居場所を見つけて、でも、もがく様に、感情移入してしまって、あっという間でした。

ゆっくりとか言っていたけど、あのゆっくりでじっくりを演じきれる繊細な技術にも圧倒されて、ベテランさんはもちろんだけど、広瀬すずの女優としての半端なさをまじまじと実感させられたドラマでした。

と、同時に、あの中でも、阿部サダヲの演技力ってほんとにすごいんだなって、やっぱり舞台上がりのトップは空間力が桁違いだなって、こちらはもはや、脱帽な感じ。

最終回、ちょっと警戒して見始めたけど、それまで積み上げてきた葛藤や弱さをほんとに綺麗にまとめあげて、優しく終わってくれて、なんか、嬉しかった。

悩みとか、それに対する打破を描くのも面白いけど、
人の弱さを真っ直ぐに描いて、そこから未来の可能性を想像させる物語ってものあるだなぁと、そういう魅力にも気づかされてました。

視聴率は悪かったみたいだけど、このドラマは最後まで見れてよかったなぁ、と思えるいいドラマでした!

大満足!

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2018年3月22日 (木)

「ブラックパンサー」

ワイフに薦められていましたが、ちょい躊躇していた時、ウェブニュースでみて、「黒人メインのマーベルのアクションスターものですごい興行」ってのを知り、見に行きました!
気がついたことに、今年、初めての映画館鑑賞!(遅!)

「ブラックパンサー」


あらすじ
アフリカにある架空の国ワカンダ。鉱物「ヴィブラニウム」(マーベルのスター物では、特殊な武器の原料のものらしいが…)がたくさんあり、そのおかげで高度な文化を持っている。だけど、搾取されないように、技術を用いて発展途上国に見せかけているが
…ってな話です。


CGやアクション、見た目もカッコいい!
IMAXで見たかったけど、行くのが遅かったので、普通の2Dでしか見れませんでした。残念…

キャラクター性も際立って面白いのを配置した上で、バランスがとれてたし、悪役もそれぞれの想いの上の行動!って感じがして(一部は違うんだろうけど…)基本みんないい奴って感じも好き。

そして、決めポーズ、決めセリフが、いちいちダサいのがまた、素敵!

ワカンダというファンタジー設定が、黒人に対する抑圧という現実に、きちんとリンクし、その上で物語が展開している!
なんだか欠点が少ない映画で十分楽しめました。


ネタバレですが、

王様、韓国で暴れすぎ…隠す気あるの?と疑問に思ったり
とか、
始めの王の弟を、息子と勘違いしてて、なんかごちゃごちゃになってしまったり
と集中できない時もありましたが…

妹役が良かったな!どっかでみたことあるかな?って思ったけども思い出せない。
「ウォーキングデッド」のミショーンがでてたことを最後に思い出し、結局、どの役だったのか分からなかった…

とはいえ、すっきりする、楽しい、いい映画でした!

ワカンダ・フォーエバー!

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2018年3月17日 (土)

ダン・ブラウン「オリジン」

英語版が出てからどれくらいたったか、ずっと待ってた日本語版が知らぬ間に出てて、ばっと買って、ようやく読み終えました!

ダン・ブラウン「オリジン」

ストーリーの展開の流れとかを考えると「サスペンス的な小説」としては「中の上」くらいの印象ですが、
テーマ内容の面白さは「ダヴィンチ・コード」に次ぐ、むしろ、超えるくらいのインパクトと面白さ!

読んでる間に、こんなに色んなことを思い出し、考え直したのは久々の経験で、日本語版出るのを今か今かと待ちわびて、かなり期待して買ったけど、期待した以上に面白い作品でした!

色んな分野が混じった話ではあるけれど、特に、生物学をかじった系の方々、進化に興味がある、知識がある方々には是非とも読んでもらいたい!高校で一緒に生物勉強したて友達とか、大学の学部時代の友人達にはほんとに薦めたくなった!
今、こうしてゆっくりとブログに感想書くのも楽しみな感じも久々で、嬉しい!

無神教の国のせいなのか?日本では他の国より人気なさそうな印象はあるけど、(そのせいで翻訳が後回しにされてるのかもだが…)これは是非とも読んでほしい!


さて、ネタバレの感想です!


カーシュの発見の内容を引っ張りすぎて、というか、じらすぎて、その他のストーリー部分(サスペンス小説的な要素)は、今までよりも単調な感じで魅力は低いけども、やはり、カーシュの発見の内容自体の魅力が強い。

この本を読んで、改めて、
自分が生物学を好きになったのは、動物好きってのもありましたが、一番は「進化」に興味があったからってことを思い出した。(まぁ、研究やめたのは、それに近い研究ができなかったものあったかもしれないけど…)

ダーウィンの進化論自体は、社会的に広い認知はあるけど、自分の理解として、「適者生存の概念」と「遺伝子複製の概念」が結びついて、腑に落ちた瞬間に感じた知的好奇心の満足感を思い出した。

なので、後半のカーシュの発見の内容の描写部分が一番面白かった。
思っていたよりもぶっ飛んだものでなくて、一瞬拍子抜けして、がっつりの科学的な形での描写でびっくりしつつかなり、興味深く読めた。
逆に、科学の素養がない人だと楽しみにくいのかも…とも思ったが…

「ダヴィンチ・コード」はキリスト教の素養がないと楽しめないなと思ったのと同様な感じで。

美術の素養はなくても、読んでてなんとなく楽しめるけど、カーシュの発見部分は、
(浅くても)広めの理系的な素養、特に、生物学とか進化の素養がないと、理解するのに時間がかかり、純粋に楽しみにくいかもなって。
(そうでもなかったら、すいません)
(逆に、進化とかに興味がありそうな友人には是非とも読んで欲しく、ほんとにお薦めしたい!)

しっかりとした素養があるわけじゃないけど、
高校も文理分けなしだったり、大学も専門以外も学ぶ「教養主義」の所に行っていたお陰で、こういう本を楽しめているって思うと、
「教養」ってのは(仕事云々は別にして)色んなことをより楽しめるための土台でもあり、大事なものなんだなって、この本を読めて改めて思って、親や先生たちに感謝の念を抱いたりもしました。

「エントロピーの増大」とか昔ちょっとかじっただけだっけど、理解の助けになったし、初見の内容だったら、もっとイメージしにくかった気もするし。


ドーキンスの「利己的な遺伝子」以上に説得力がある、というか、それを裏付けるような「エネルギー散逸のための進化、その結果の物体の一つであるヒト」

かなり腑に落ちた、新たな進化の概念にゾクゾクした。

ただ、やはり、ヒトに分かる、科学で分かることは世界の一部でしかなく、宗教というものもやはり必要で、なくなることはないように思える。
まぁ、それを「いかに見るか」が、「いかに生きるか」なんだろうけども。
もともと進化論を興味がある、少し離れ目のキリスト教徒なので、宗教観的なインパクトは、思ったより強くなかったけど。

物語の話にもどすと、
後半のサスペンス部分、サイホの正体とか、モンテの正体とかの下りにも、気にはなったけど、そこまで、食いつきの対象ではなかったが、やっぱり少し残念。
アンブラを疑いつつ、前のシリーズは「そんなだったからないな」とか思いながら、ウィンストンは後半あたりから予測の一つではあったので、大きな驚きにはならなかったし…

ただ、最後の方を読んでいるとき、カーシュの発見について、改めて考えてイメージしてみた。
AIとの融合。
部分的な融合ではなく、脳にAIが組み込まれた新たな種族を想像すると、ほんとに今の人間は古代人となるんだろうなぁ〜。
想像できないレベルの可能性の広がり。
すごい!と思いつつ、ちょっと怖い。

テクノロジーに対する見方を改めて見直し、考えるきっかけになったし、
行き詰まりつつあるSF映画のAI物のストーリーも、このカーシュの予言を踏まえたら、新たな創作が生まれ、全く新しい面白い域に達するのではないかとも期待もしたり…ね。
まぁ、カーシュの発見が、最先端技術の方々の中ではもはや当たり前のことなのか、私のように斬新に映るのはのかは、分からないけども。

まぁ、今回は、
宗教、美術だけでなく、物理、生物、AIに至るまでの深い理解に、ただただダンブラウンのすごさを今まで以上に思い知らさせた作品でした。

久々に、ほんとに、色々考えさせられたし、「分かりやすさ」に流されがちだった最近の私にとっては、「考える」ことの楽しみを思い出させてもらえました。

同時に、新たな興味という意味では、チャーチルに心を惹かれた。まずは、近々公開されるだろう映画を観に行きたいと思います。

なんか、まとまりのない感想になってしまいましたが、それだけ、色々刺激されたからかもしれません。

大満足!

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2018年3月14日 (水)

向山貴彦氏、逝去

映画や小説、アニメもですが、ファンタジー好きな私ですが、その中でも、もっと好きなファンタジー小説の一つ「童話物語」の著者・向山貴彦さんがお亡くなりになったニュースを2、3日前に知って愕然としました。

そのニュースを知った時、
「童話物語」で描いた魅力的なファンタジーの中のどうしようもない切なさが自然と心に溢れてしまいました。

まだ、47歳とのこと。「蛍の群れ」も4巻まで出ますが、それもまだ完結はしてないし、「童話物語」に並ぶような新作を期待していただけに、残念で仕方ありません。

自身の健康に、再び気をつけてようという気にもさせていただきつつ、今できる創作も、今できるだけ頑張ろうという思いも抱きました。
ただ、そんなことよりも、ほんとに残念で仕方ありません。

ご冥福をお祈り致します。

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2018年3月11日 (日)

「3度目の殺人」

広瀬すずが出てるってのもあったけど、是枝監督でもあったので、
見逃していた映画をようやく見れました!

「3度目の殺人」

 

全体的に静かな感じの2時間でしたが、飽きることなく、後半は画面にひきづりこまれるような感じで見ていました。役所さんのすごさをすごい感じた映画。

 

もうネタバレですが、

「3人目の殺人」ではなく「3度目の殺人」という題名になんでしたんだろう?

と一緒に見ていたワイフになげかけたところ、

3度目は自分のことをさしているのではないか?

って返され、なるほどって!後半の「器」の発言にもなんとなくつながる気がした。

広瀬さんの前で役所が最後に見せたカナリアを離す手のしぐさが、やけに印象にのこったり、考えさせられる部分あったり、分かりやすい部分あったり、そんな映画でした。

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2018年3月 4日 (日)

インド映画「バーフバリ」

iTunesで面白そうな感じだったのだけど、それが2だったので、わざわざ先週に1を見て、面白かったので、今週2を見ました!

インド映画「バーフバリ」

インドの伝説の戦士?なのか、神話の話なのか、分からないけども、古代インドのファンタジーアクション映画です!

コメディ色が薄く、ダンスも少なめなザ・アクション映画!
インド映画もこんなに金をかけるようになったのか!と完成度とともに、その迫力に圧倒されます!

過去に遡ったりしたり、名前と顔の判別が難しいので、理解するまで時間かかったりしましたが、
展開も早く、恋愛シーンやダンスシーンも短めで、
純粋なアクションファンタジーとして楽しめます!

劇団員のS君のツイッター見てたら、偶然にも、同時期にバーフバリを見ていてびっくり!
でも、彼は2から見たらしいが…よく理解できたな…

ストーリーも理解しづらいと書いたけど、
ザ・悪役もガンガンの悪役で、勧善懲悪なのでストーリーの大枠として単純だから、細かいとこ気にしなければ楽しめるかな。
ストーリー以上に、
映像美も素晴らしいし、アクションシーンは「300」に匹敵するほどのかっこよさと迫力とすごすぎて笑っちゃう感じ!

久々に自分の映画ランキングを更新しちゃおうか、迷いどころ!

1は140分、2も150分と、二作で五時間を要しますが、結構あっという間です!

長いですが、スカッとしたい方におススメです。

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