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2019年9月11日 (水)

本谷有希子「静かに、ねぇ、静かに」

だいぶ前に買ったのだけど、タイミングが合わずに読まずにいた。

本谷有希子「静かに、ねえ、静かに」

 

長編小説だと思ってたら、短編小説だった。短編小説は、アタリにあたるのがなかなかないので、苦手ではあるんだけど、今回は一気に読みきってしまった。アタリってわけではないけど、独特の世界観

 

「本当の旅」

お金の価値観が独特な感じの三人衆のマレーシア旅行の話。主人公を含めたその三人の思考が気持ち悪い…というか、めんどくさくて…とはいえ、今までの本谷作品にでてきた気持ち悪さとはなんか違う。

本谷有希子の中にこの要素がなかったとしたら、この気持ち悪い内省描写を書けるってすごいなぁ…

と勝手に思ったり。

長編だと思って読んでたので、このキャラたちがどう料理されるのか、わくわくしてたら、途中で終わり、短編であることを知り、ちょっと残念。このテイストの本谷有希子の長編を読んでみたい。

「奥さん、犬は大丈夫だよね」

こちらは、本谷パワー全開の人間ぶっ飛び感の怖さ…「本当の旅」に出てきた三人と似た金銭感覚なのにそれを会得してる夫婦と問題かかえる主人公の夫婦。

こちらも気持ち悪くはあるのだけど、本谷有希子っぽいので、なんだか、安心して楽しめる。

「でぶのハッピーバースデー」

これも冒頭から独特の感性全開。ただ、なんか「諦念」って感じが強くて、気持ち悪さはあるのだけど、ワクワク感はない。でも、淡々と進む諦めの感じに、なんだか、引き込まれていく。

 

短編苦手って書いたけど、短編の方が、独特の世界観が強い作品が多い気がする。どんぴしゃのあたりまでなかったけど、久々に濃い空気感を楽しめて、満足!

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