川上未映子「黄色い家」
最近、バタバタしていたのと、Netflixで、アニメやドラマばかりみていて、あまり本を読んでいなかった。
久しぶりにがっつり読んだ。
「黄色い家」
ハードカバーから漂う空気感。そして、冒頭1ページの数行のリズムが美しくて、すぐに空間に吸い込まれる。
かなり入り込んで結構なスピードで読んだと思うけど、なかなか終わらない厚さ。読む前は、「大人が子供たちを監禁して一緒に暮らして…」のよくありがちな話なのかと思ったら、そういう話題を別の角度から見て物語にされていて、読み応えも十分。
文章のリズムはいいけど、全体的に暗い気分になるし、長いし、ってなったのも事実ですが、最後まで読み終えると、重さというよりは、前に進もうと思える前向きさを心の内側から湧き起こしてくれるような気がする、不思議な感覚の読み終わりでした。
若干精神参ってる時期に読んでいたので、深みにはまりそうでしたが、もうすこし自分のメンタルが元気な時にもう一度読んでみたい。
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